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織物の道具

その特徴と価値

ベトナムには54の民族が住んでいます。それぞれの民族は、それぞれの織物の特徴を持っており、ベトナムの色鮮やかな民芸品を生み出しています。民族の織物の模様は、それぞれの民族によって異なっています。模様は彼らの人間観、宗教そして価値観を体現しています。北部、南部、中部と場所によっても、織物は異なっています。

北部や南部ベトナムでは、固定式の機織機が広く使われている一方で、ベトナムの中央高原地では、バックベルトのついた機織機が広く使われており、大きさは最大で6m程です。そのため、中央高原地域の民族の織物は、一つずつ異なっており、同じ商品は二つとしてありません。その他、布の装飾も異なっています。北部での布を織ってから、その後模様を刺しゅうします。一方で、中央高原地域の民族は、色鮮やかな縦糸を垂直に並べて置き、織る際に模様を作り出していきます。この方法は、背景となる黒い布からモチーフを生み出していく手法を取っています。この技術は、ベトナムの2つの民族のみが持つ技術です。布の最後の部分は、飾り結びをします。

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